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2026-01-30
「様子を見ましょう」が一番つらい理由
「とりあえず、様子を見ましょうか」
病院や医療機関で、
一度は言われたことがある言葉かもしれません。
決して冷たい言葉ではありませんし、
医療として必要な判断であることもあります。
それでも、
この一言が、なぜか一番つらく感じる
という人は少なくありません。
よく言われる言葉
・様子を見ましょう
・しばらく経てば落ち着くと思います
・年齢的なものですね
・気にしすぎかもしれません
どれも、間違っているわけではありません。
でも、こうした言葉を聞いたあとに、
「じゃあ、この不調とどう付き合えばいいの?」
「私は何を気をつければいいの?」
そんな疑問が、心の中に残ることがあります。

不安が残る理由
不安が残る一番の理由は、
“答えがないこと”ではありません。
多くの場合、
**説明がないこと**が不安を生みます。
・なぜ今この状態なのか
・どういう可能性が考えられるのか
・気をつけるべきことは何か
これが分からないまま
「様子を見ましょう」と言われると、
体だけでなく、気持ちの置き場もなくなってしまいます。
特に、我慢強い人ほど
「大したことじゃないのかな」と
自分の感覚を押し込めてしまいがちです。

説明があるだけで楽になる話
実は、
不調がすぐに良くならなくても、
・どういう状態なのか
・今は何が起きているのか
・無理をするとどうなるのか
こうした説明があるだけで、
気持ちがスッと軽くなることがあります。
「分からない不安」よりも、
「分かっている不安」のほうが、
人は向き合えるからです。
完璧な答えがなくても、
方向性が見えるだけで、
体との付き合い方は変わってきます。
当院が説明を重視する理由
当院では、
すぐに結論を出すことよりも、
今の体の状態を共有することを大切にしています。
・なぜその違和感が出ているのか
・どういう体の使い方が影響していそうか
・今後、どんな変化が考えられるか
それを理解したうえで、
どうするかを決めるのは、本人です。
「こうしてください」と押し付けるのではなく、
「こういう考え方もありますよ」と
選択肢を持ってもらう。
それが、不安を減らす一つの方法だと考えています。

最後に
「様子を見ましょう」が
つらく感じるのは、
弱いからでも、気にしすぎだからでもありません。
ちゃんと自分の体と向き合おうとしている証拠です。
今すぐ答えが出なくても大丈夫です。
ただ、
説明を求めていい
ということだけは、忘れないでください。
それだけで、
体との向き合い方は少し変わります。